第67回日本脳循環代謝学会学術集会

会長挨拶

会長

第67回日本脳循環代謝学会学術集会
BRAIN Japan 2024 in Toyama

会長 黒田 敏

(富山大学医学部 脳神経外科 教授)

 この度、2024 年11 月1 日(金) ~ 2 日(土)の2 日間、富山県の富山国際会議場に於いて第67回日本脳循環代謝学会学術集会(BRAIN Japan 2024 in Toyama)を開催させていただきます。大変光栄に感じるとともに身のひきしまる想いです。

 今回のメインテーマは、基礎研究や臨床研究がそれのみにとどまらず、新しい知見を最終的に患者さんのもとに届けることを目指したいという小生の信念から

「臨床に貢献するニューロサイエンス」

とさせていただきました。このテーマに沿って、できるだけ魅力ある企画を考えたつもりです。過去のことを学ばずに新しいものを生み出すことはできませんから、今回「温故知新」セッションを設け、脳循環代謝学の基礎・臨床領域の大御所、阿部康二先生、中川原譲二先生にご登壇いただき、これまでのニューロサイエンスの歩みを振り返っていただくとともに将来を展望していただきます。

 特別講演では、皆さまを脳循環代謝学のワイドでディープな世界に誘いたく、わが国のニューロサイエンスのトップランナー井ノ口馨先生、わが国初の臨床用BMI 装置を開発した牛場潤一先生、細胞治療に新たな地平線を開拓している出澤真理先生、脳神経外科手術も基礎研究も世界のトップレベルを走るPeter Vajkoczy 先生をお招きしました。たっぷりと脳循環代謝学を堪能していただけると確信しています。

 また、脳循環代謝学・神経科学に興味を持つ若手〜中堅の皆さまには、研究や診療のモチベーションを今まで以上に高めてもらいたいと考えています。この領域のエキスパートを招いて「画像読影の極意」「免疫染色の極意」についてご講演いただきます。さらに、今回のシンポジウムでは、できるだけ今ホットなテーマを取り上げたつもりです。「脳血行再建術」「脳卒中後てんかん」「RNF213 関連血管病」「神経変性疾患」「脳脊髄液のフロー」「脳卒中の基礎研究」「もやもや病」です。自分には分からない領域も多く、一部のシンポジウムでは座長の先生にプログラムの編成、演者の選定などで大変なご助力を賜わりました。本当にありがとうございます。

 今回の学術集会が、皆さまにとって意義あるものとなることを心より祈念しています。

 いっぱい学んで討議して脳のATP が枯渇したら、ぜひ富山の酒食や大自然も堪能して明日への活力として下さい。11 月1 日のプログラム終了後、富山のます寿司の食べ比べ、富山の酒の呑み比べコーナーも設けてあります。

See you in Toyama!
Talk with passion in Toyama!
Boys and girls, be ambitious!